100年分の恋の言葉
時計の針は11時を指そうとしている時間だった。

1時間が経とうとしていた。

受信:原くん
《ごめん、明日朝練早いから寝るわ》

送信:原くん
《野球部だもんね。頑張ってね。おやすみ》
受信:原くん
《おやすみ。お前も早く寝るねんで!》

そう送られて来、あたしは睡魔に負けて眠りに落ちた。


面白い人。
たまに優しい人。
野球を頑張る人。
関西弁を話す人。
京介の友達の人。

いっぱいいっぱい原くんのことは
分かったのに…

顔が分からない。

これじゃあネットと変わりない。

同じ学校で同じ学年で
隣のクラスの男の子。


原くん
明日にでも会えたらいいね。





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