100年分の恋の言葉

出会い

ピピピピピ――。

携帯の目覚ましが部屋に響き渡る。

「ねむ…」

大きく欠伸をしてベッドの横のカーテンを開けた。

暖かい日差しがレースのカーテン越しに差し込む。

だいぶ着慣れた制服を身に着けてリビングに足を進ませた。


「幸、おはよう」

「おはよ」

お母さんがキッチンで朝ご飯の用事をしている。

「あたし朝いらない」

それだけ言い残し洗面台で顔を洗った。

再び自分の部屋に戻り、高校に入ってするようになった化粧をした。

気分でミディアムの髪を綺麗に巻いた。


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