100年分の恋の言葉
芽衣の方に携帯の画面を向けると、そこには直哉と海と他の男の子が写ったプリクラがある。

UMIと書かれた男の子は、やっぱり顔が整っていて、ギャル系と言った方があってるだろう。

だけど、うっとうしいような感じからはかけ離れていて、言えば爽やかと言う感じ。

「…カッコいいじゃん!何、メールしたいって?」

芽衣は目を爛々と輝かせて、京介の方へと勢いよく向いた。

「そう。可愛いからだと」

「任せて!!…でも直接言ってきそうなのに…」

直哉が横から口出しして言った。

「A組だから遠いだって」

「ふーん。まぁいいわ!!」


なんとなく分かった気がしてた。海と芽衣が付き合っても上手く行くはずないって…。

自信家の2人が上手く行くなんて、有り得ないのに、あたしは芽衣を助けられなかった。



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