100年分の恋の言葉
1章

アドレス

新しい制服を身に着けて家を出る。

いざ出陣。

ってほどでもないけど…今日からあたしは待ちに待った高校生になる。

中学がまあまあの進学校だった為に頭がいいけど可愛い制服と有名な学校に楽々に入学することが出来た。

大きな可愛いリボンにチェック柄のスカート、規制のないカッター色に規制のない靴下そしてローファー。

何処にも文句の付けようがない。

中学では可愛げのない制服を嫌々身に着けていた為に、この制服に変わったことが嬉しくて堪らなかった。

足取りを軽く弾ませ、あたしはお母さんを引き連れて入学式へと向かった。

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