失った愛を
悪夢のような出逢い
…あ。まただ。
また、おんなじ夢。
私は長い長い道を歩いていて、
隣には双子の姉の初瑠(ソル)。
2人には会話はなく、
ただひたすらに沈黙が流れる。
そして訪れる、分かれ道。
初瑠の方を向くと、初瑠は哀しそうな瞳で
あたしを見る。
「…......」
何かを言っているようだけど、
聞き取れない。
「…......」
近くにいるのに、遠い。
そして、あたしは…
『…!…い!…きて!!』