俺様上司は溺愛体質!?
「だーいじょうぶだよ、ちーちゃん。俺も真屋さんもいるじゃん」
「……ほんとに?」
「ほんとほんと」
「そうかなぁ……」
「だからその雨に濡れた子犬のような顔はやめろ」
はぁ、とため息をついたかと思ったら、真屋時臣は立ち上がりちとせの頭を軽くポンと叩く。
「お前を引っ張ってきたのは俺だ。心配するな」
すぐに手のひらは離れてしまったが、ちとせの心にじんわりと温かいものが広がる。
感謝の気持ちを込めて深々と頭を下げた。
「2人とも、厳しく指導してください、よろしくお願いします!」