俺様上司は溺愛体質!?
「へへ。ありがと。元気でたから帰ろうかなぁー」

 よいしょと椅子から降りると、龍が慌てたようにカウンターの中から出てくる。

「おい、足元怪しいぞ。タクシー呼ぶからちょっと待て」
「ちょっと風に当たりたいんだ。駅でタクシー拾うから大丈夫〜大丈夫〜だよ〜」

 少し風に当たりたい、その時はそう思ったのだ。本当に……。





 だがなぜか……ちとせはベッドの上にいた。
 気がつけば目隠しをされて、手首を頭上で縛られ、シーツの上に転がされていた。
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