俺様上司は溺愛体質!?

(せっかくガーターベルトなのに、これじゃいい女には程遠い気がする。もっと普段から立ち振る舞いを気にしないとだめだわ。確かに今日はドキドキがおさまらないけど落ちつこう……。)

「大丈夫です。ごめんなさい、急いでいるので失礼します!」
「あ、待って」
「はい?」
「えっと……脚……」
「あし……」

 彼の目線を追うと、さっきの衝撃のせいかストッキングがベルトから外れていた。
 伸縮性のあるごく普通の黒のストッキングだが、緩んで膝から落ちている。

「ああっ……」

 立て直したと思ったが、またみるみるうちに赤面する。

< 114 / 275 >

この作品をシェア

pagetop