俺様上司は溺愛体質!?
第三に戻ると、潤が紅茶を三人分用意して待っていた。
「その顔、大丈夫だったみたいだね」
「潤もありがとう〜!」
「いや、一番頑張ったのはちーちゃんだよ。よくやった!」
「もう、潤にまでそんなこと言われたらグッときちゃうよ……」
また軽く涙ぐみながら潤を軽くハグした後、デスクに座った真屋時臣に向き合った。
「で、早速ですけど。編み機はどうするんでしょうか。生産は来年春だとしても、プレスリリースまでにサンプルが必要ですよね」
「それに関しては一応アテがある」
「えっ、そうなんですか?」
「ああ」
「そうなんだ。よかったぁ……。潤が難しいみたいなこと言ってたから心配してたんです」