俺様上司は溺愛体質!?
「そうだったね……まぁ、逆にこれを突き通すっていうんなら、むしろ在宅にするしかないかも」
「まぁ……そう言うことだ」
それから真屋時臣は、我関せずでココアを飲むショコラの手からマグカップを取り上げ、デスクの上に置いた。
「紹介する。三人目の……パタンナー兼デザイナーのショコラだ」
「よろしくお願いシマス」
立ち上がった彼女はまたぴょこんと頭をさげる。
「ボクは阿部潤。よろしくね」
「萩原ちとせです。よろしくお願いします」
跳ねるウサギの耳に気を取られながら、ちとせは「すごい人が来た」とあっけにとられていた。