俺様上司は溺愛体質!?

 サンドイッチとコーヒーを頼み、ソファーでカタログを広げる。

(昔のカタログってオシャレだよねぇ……紙が分厚くて豪華に見えるのかな。うーん……。)

 そうやって自分のお気に入りのページに付箋をつける作業に没頭していると、

「ちとせさん。来てくださったのね」

スタッフから聞いたのか、店に戻ってきたらしい檜山がちとせの元にやってきた。

「お久しぶりです」

 ソファーから立ち上がろうとすると、
「あらいいわ。そのままで。ゆっくりしていってくださいね」
 檜山はニコニコと微笑んで、ちとせの手元のカタログにふと目線を落とす。

「まぁ、懐かしい」
「わかりますか?」
「ええもちろん。プレズィールの昔のカタログでしょう?」
「大当たり。すごいです!」
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