俺様上司は溺愛体質!?
意を決してドアを開けた。
「いらっしゃいませ」
黒髪をアップにした女性が、ハンガーにかかった白いシャツをディスプレイしているところだった。
広さは十坪くらいだろうか。奥に木のカウンターがあり、白い外壁とは相反して、中は群青色の美しい壁紙が貼られている。
とりあえず手前にあったガラスのショーケースの中をのぞいてみた。
「わ、かわいい……」
ショーケースの中はアクセサリーが飾られている。
どうも星をモチーフにしたものが多く、指輪やブレスレット、ピアスやブローチが上品にディスプレイされていた。
「そちらの商品は全て一点ものです。素材はゴールドとシルバーになります」
「同じ作家さんなんですか?」
「ええ」