俺様上司は溺愛体質!?

 美味しそうにココアを飲むショコラの肩をつかんで、しっかり自分の方を向かせる。

「ねぇショコラ。ショコラが嫌じゃなければだけど、工事が終わるまでうちに泊まる?」
「エ?」

 ほんの少し、ちとせより目線が下のショコラは、きょとんと見つめ返してくる。

 実にあどけない。
 いくら才能があると言われても放ってはおけない。

「お布団はあるよ。お客様用のやつ。ベッドがいいなら私がお布団でもいいし。ご飯も食べさせてあげられるけど」
「ちとせサン……」
「広くはないけどさ、ここで寝るよりはマシだと思うよ。どう?」

 負担に思わないようできるだけ軽く誘ってみたが、みるみるうちにショコラの顔が面々の笑顔になる。


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