俺様上司は溺愛体質!?
偽らざる想い

 ショコラとの同居生活も慣れた週明け、ショコラが真屋と一泊二日で出張に行くことになった。
 サンプル製作のために問屋を回るのだという。

「あの、真屋さん」
「ん?」

 デスクで必要な書類やタブレットをバッグに放り込んでいる真屋時臣に声を掛ける。

 潤はショコラの手伝いで別の部署に行っていた。
 第三に二人きりで、聞くとしたら今しかない。

「あの、聞かせてください。織り機、どうなったんですか?」
「……ああ」

 彼は手を止め、デスクの前に神妙な顔をして立つちとせを見上げた。


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