俺様上司は溺愛体質!?

「お疲れ様でした!」
「で、早速だけど打ち上げやるよね。えーっと全員が空いてるのは……来週の金曜日だね」

 行動予定が書かれているホワイトボードに目をやり、さっとスマホで店を検索し始める潤に、ショコラが呆れたような目線を向ける。

「飲むの好きですネ、潤サン」
「屋上ビアガーデンって手もあるよね〜いや、暑い時こそ焼肉かな?」
「ちとせサンはどこがいいでスカ?」
「私はなんでもいいよ」

 ちとせはにっこり笑って、真屋時臣を見上げる。

「真屋さんは何か希望あります?」
「んー、そうだな……。まぁ、俺も皆が良ければどこでもいいな」

 この数ヶ月、真屋時臣と共に過ごして、彼のいろんな表情を見てきたちとせである。

 今日というこの日が来るまで張り詰めていた彼の空気が、今ずいぶん和らいでいるのは嬉しかった。

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