俺様上司は溺愛体質!?

「えっと……驚かせてごめんね」
「あは、確かにビックリしました」

 ちとせは笑って烏龍茶が入ったグラスに唇をつける。

 あの後、伊東の誘いを受けてちとせは駅近くの居酒屋に来ていた。奇しくも第三できたことがある、半個室の居酒屋だ。
 だが平日の真ん中にもかかわらずなぜか盛況で、カウンターで並んで座ることになった。

 ちとせが烏龍茶を頼むのを受けて、伊東も同じものを頼む。

 自分に気にせず飲んでいいと伝えたのだが、伊東は「元々強くないから」と笑って、その分食べる方に専念するつもりのようだ。


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