俺様上司は溺愛体質!?
(まさかここにちょくちょく遊びに来ることになるなんてね……。自分でもびっくりだわ。)
「どうぞ」
「ありがとうございます」
彼女の淹れるハーブティーはほのかに甘く爽やかで美味しい。
仕事や他愛もない話をして、一息ついたところで、瀧川はふと思い出したように、尋ねてきた。
「時臣とはどうなってるの?」
「どうなってるって……どうにも」
「……」
「その真顔やめて下さい」
「だって、ねぇ。気になるじゃない」
「そういう……お、織子さんこそどうなんです……真屋さんと」
少し後ろめたい気持ちがあるので、しどろもどろだ。
だが瀧川は頬にかかる髪を指で払いながらどこか不満そうに唇を尖らせた。