俺様上司は溺愛体質!?

「私のこと、好きなの?」
「それを今からイヤってほどわからせてやる」



 ホテルの部屋に入り、すぐに抱きよせると、
「あついです……」
 腕の中のちとせが、ふぅっと息を吐きながらしがみついてきた。

「ん……ああ、そうだな」

 片手を伸ばしクーラーをつける。

 抱き寄せた華奢な肩は微かに震えている。

(暑いんじゃなかったか……。ああ、熱いのか。俺のように燃えているのか……。)

「たまらないな……」


 半ば飢えるような気持ちで、身を屈め唇をちとせの首筋に押し付けた。

「んっ……」

 わざと音を立てて吸うと、ちとせがビクンと体を震わせる。耳たぶをはみ、舌を耳の中に入れると、また声が漏れる。


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