俺様上司は溺愛体質!?
「お前、素直だよな、ほんと。何しても気持ち良さそうで……」
「真屋さん……」
「どうして欲しいか言ってみろ」
ちとせの指が、筋肉の流れを確かめるように真屋の背中を撫で、それからゆっくりシャツをつかむ。
潤んだ目と、赤い唇で、ささやく。
「キス、したいです、いっぱい……」
そのつたなくて幼い希望が、真屋の中の嗜虐心を絶妙にくすぐって堪らなくなる。
(意識してないんだろうな……やっぱり。)
「わかった。してやる」
彼女の背中と頭を支えるように抱いて、そのままもつれ込むようにベッドに押し倒した。
そして額や頬にかかるちとせの柔らかい髪を両手でかきあげ、まぶたに口づけを落とし、あご先や、額に優しく唇を押し付ける。
時間をかけて、丁寧に。
けれどそれがちとせを煽って仕方ない。