俺様上司は溺愛体質!?
〈キスのその先〉
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「少しは落ち着いたか」
「……す、少し……落ち着いたような、そうでもないような……」
モゴモゴしながら、ちとせは真屋の胸元に額をギュッと押しつけた。
どうやら恥ずかしがっている顔を見られたくないらしい。
(俺はとりあえずちとせの顔が見たいんだがな……。)
真屋の言う「子供のようなキス」で完全にノックダウンさせられたちとせは、ベッドに横になって真屋の腕の中にいた。
ホテルに入ってからかれこれ二時間が経過したが、アーリーチェックインで入ったので、まだ真昼間である。