俺様上司は溺愛体質!?

「で、俺としてはそろそろ次に進みたいんだが」
「えっ、もうですかっ!?」

 ちとせが顔を上げ、真屋を見上げる。驚いて目がまん丸になっている。そのあどけなさはまるで柴犬のようで、猫より断然犬の従順さを望む真屋は、それだけでひどく興奮せざるを得ない。

「もう、じゃないだろ。俺は充分待ったんじゃないか?」

 真屋はささやきながらちとせの前髪をかきあげ、額に軽くキスを落とした。

 そしてそのまま唇を滑らせ、ちとせのふっくらした唇を舌で割り、頰を傾け深く口付ける。

(口の中、甘い……柔らかいな。)


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