俺様上司は溺愛体質!?
ふにゃっと笑うちとせに、真屋はそういえば初めて抱き合った時は「やる気が削がれた」などと割とひどいことを言ったことを思い出した。
「悪かったな、あの時は……」
ブラを器用に外し、サマーニットを脱がせながらささやく。
その間も、ちとせが恥ずかしがる暇がないように、ちとせの肌にキスの雨を降らせる真屋である。
「びっ、びっくりしましたけど、あんな形で初めてを失わなくて、よかったかなって……思います……」
「……うん……は?」
ちとせのスキニーデニムに手をかけた真屋の手が止まった。
(今、こいつなんて言った?)
「おい、ちとせ」
体を起こし、ちとせを正面から見下ろした。