俺様上司は溺愛体質!?

 ふにゃっと笑うちとせに、真屋はそういえば初めて抱き合った時は「やる気が削がれた」などと割とひどいことを言ったことを思い出した。

「悪かったな、あの時は……」


 ブラを器用に外し、サマーニットを脱がせながらささやく。

 その間も、ちとせが恥ずかしがる暇がないように、ちとせの肌にキスの雨を降らせる真屋である。


「びっ、びっくりしましたけど、あんな形で初めてを失わなくて、よかったかなって……思います……」
「……うん……は?」


 ちとせのスキニーデニムに手をかけた真屋の手が止まった。

(今、こいつなんて言った?)


「おい、ちとせ」


 体を起こし、ちとせを正面から見下ろした。

< 260 / 275 >

この作品をシェア

pagetop