俺様上司は溺愛体質!?

 真屋のきっぱりとした言葉に、面倒がられていると思いかけていたちとせは、
「はい?」
と、不思議そうにシーツの下から首をかしげた。


「俺が最初で最期の男になるんだろ。お前がどんな反応をしても、他の男がちらつかない。余計な嫉妬をせずに済む」
「ひやぁあっ……」


 真屋の言葉にまたちとせが悲鳴をあげた。


「なんなんですっ、その殺し文句!」
「こんな言葉でお前が殺せるのか?」
「殺せます、殺せます! もう私、ずっと真屋さんに殺されかけてますっ……私ばっかりこんなんで、だから、恥ずかしくてっ……」
「ふぅん」
「あーもう、また悪い顔するし……私ばっかり、やだ……」


 ちとせは観念したように両手で顔を覆った。



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