俺様上司は溺愛体質!?
「俺の名前を呼べよ」
「まやさ……」
「そうじゃなくて……」
「と、と、き……んっ」
呼べと言いながら、真屋はちとせの唇が恥ずかしそうに震えるのを見て我慢がならなくなった。そのままちとせを押し倒して、深く口付ける。
(優しくしたい。激しくしたい。触れたい。触れてほしい。ちとせの隅から隅まで全部、俺で埋め尽くしたい。俺という存在をすべて、包み込んでほしい。)
求めて、求められて。
その先に一体何があるのだろう。
真屋は生まれて初めて、一瞬たりとも目を閉じたくないと、狂おしいほどの激情に駆られていた。
【番外編】ワケあり上司 真屋時臣の溺愛
〈キスのその先〉→end
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