俺様上司は溺愛体質!?

 ちとせが優しい目で見つめている。
 自分は間違いなく愛されているのだと、胸に刺すような痛みを覚える。

(女はすごいな。たとえ初めてでも男の愛し方をちゃんとわかってる。)



「本当に、いいのか」

 断られるとは思っていなくても、問いかけていた。

「いいです。私、……真屋さんの気持ち、全部欲しいんです……」

 はにかむように微笑まれて、かろうじて残っていた大人の理性は弾け飛びそうになる。


 好きだと言葉にしても足らない。こうやって一線を超えたと、体が理解しても頭がついていかない。

 まだ足らない。
 本当はこのまま無茶苦茶に突き上げてしまいたい。
 奥へ。もっと奥へ。深く。
 自分を刻みつけたい。


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