俺様上司は溺愛体質!?

 だがそれ以上に、ちとせに傷一つ付けたくない、守りたいとも思う。
 こうやって体を開かせて、この体で、欲望で、傷つけているのは自分だというのに。


「ちとせ……」


 そして……激しい葛藤と欲望の間で揺れ、結局真屋はちとせに甘えてしまった。


「ちとせっ……」

 緩やかな律動からいきなり、波のように押し寄せてくる熱に身をまかせると、ちとせは悲鳴をあげながらしがみついてくる。

 初めての相手にきつすぎる。けれどもう気遣うこともできなかった。


「あ、まや、さっ……」

 激しく揺さぶられて、突き立てられて、次第に甘さが滲み始めるちとせの声を聞きながら、当然のごとく訪れる絶頂感を、真屋は意識的に遠くに追いやる。


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