俺様上司は溺愛体質!?

 可愛いと思ってからずっと、抱きたかった。
 我慢した分、一度寝てしまったらもう引き返せなくなった。

 苦しいけれど。
 その苦しさよりも、今は一分一秒でも長く繋がっていたい。



「ちとせ……」


 名前を呼び、口づける。
 この痛みを与えているのは自分なのだとわからせたい。
 
 もっと俺を好きになれよ。

 昔の男が忘れられないなんて二度と泣かせたくない。たとえ過去の恋だとしても、どこのどいつだか知らない男に負けたくない。



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