俺様上司は溺愛体質!?

 ビニール袋にぎっしりと、ベージュのなにがが詰まっていた。

「これは?」
「ストッキングだよ。で、こっちがガーターベルト」
「……本物初めて見たかも」
「まぁ、今の若い子だとそういう子もいるかもね」
「潤は年下でしょ?」
「まぁまぁ。ウエストサイズはこれでいいと思うよ」

 潤はくすりと笑い、淡いブルーのガーターベルトを手に取り、ちとせと真屋時臣を見比べた。

「で、どっちにつけてもらいたい?」
「どっち?」
「ボクか真屋さんか、多分ちとせは自分でつけられないと思うからさ」
「はぁ!?」

 もうわけがわからない。

「いやいや、あのですね、確かにガーターなんてつけたことないですけど、ネットでさらーっとググれば付け方くらいわかりますよ?」

 知りたいことはスマホでぱぱっと調べられる時代である。

 もしかして自分はそこまでおバカだと思われているのだろうか。


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