俺様上司は溺愛体質!?
真屋時臣の目は静かだけれど力強い。
ちとせは緊張しながら、元気よく答えた。
「ずばり、『女の子であることを最大限楽しむ』ことです!」
十代で芽生える自分の中の『女』という感覚をまず楽しむこと。慈しむこと。
多感な時期に美しいものに触れることは、その後の人生に大きなプラスになるはずだ。
そんなことをちとせは身振り手振りを交えて、二人に熱弁する。気がつけば小一時間経っていた。
「びっくりしたけど……。ボク、面白いアプローチだと思う。真屋さんはどう?」
潤はキラキラした目で真屋時臣を見つめる。