あの音を忘れない



8年前。




AM 7:50







土曜日の朝だというのにやけにリビングが
騒がしい。

また兄貴が女でも連れ込んでお袋に
説教でもされてるんだろう。


「うるせーなぁ、、」



昨日は夜までバイト。
こんな遊びざかりの高校生はお金もなく
ただバイト漬けの毎日だった。



そろそろ限界の体には家族全員
気づいてるはずなのにこのざまだ。






「あぁー!...はぁ。」



俺はわざと足音をたてて階段をおりる。


















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