甘く苦い、毒牙に蝕まれて
何を考えてるのか、意図は不明だが。
「なーんか、楽しそうだったなー」
容赦なく、地雷を踏み続けてくる。
「明らかにリア充オーラ出てた」
……やめろ。
「幸せそうに笑ってたけど……」
頼むから、やめろ。
「まひろちゃんってさ、近藤くんの前じゃあんな風に笑わないよね……?」
やめろ、やめろ、やめろ。
―ドンッ
「黙れ泉川っ!!それ以上、何も言うなっ……」
壁を叩いて、周囲の目も気にせず怒鳴った。
大声を出したので当然、周りの奴らが何事かとこっちに注目してる。