甘く苦い、毒牙に蝕まれて
「あ、今日はこんなとこで食べてるー!」
「……」
まひろちゃんと関わらなくなって、昼休みは相変わらずぼっち飯。
今日は体育館裏で食べてたんだけど……また横槍が現れた。
「俺を誘ってくれればいいのに。ぼっちは嫌でしょ?」
「……別に」
「ふぅん……」
泉川は、理由は定かじゃないが、執拗に僕に絡んでくる。
どんなに冷たくしても。
怒鳴ったりしても、笑顔で寄ってくる。
僕はイマイチ、こいつが好きになれない。
「やっと、決別できたんだ?まひろちゃんと」
……ほら。
また意地悪な事言ってくる。