甘く苦い、毒牙に蝕まれて




そんなある日の事。



「如月万桜(きさらぎまお)です。よろしくお願いします」


うちのクラスに転校生が来た。



可愛らしい顔立ちの男の子。



「席は、1番後ろのあそこだ」


「はい」



偶然か。
席は私の隣。




「あ、あの、よろしくね……」


早速、声をかけた。



「……」


「え」


「……」


「……?」



何故か、ジーッと顔を見つめてくる如月くん。



< 52 / 200 >

この作品をシェア

pagetop