甘く苦い、毒牙に蝕まれて
結局、如月くんと2人でご飯を食べた。
人気のない体育館の裏で。
「ご、ごめんね……こんな、日当たりのよくないとこで」
「全然いいよ」
ここなら、多分、真守くんに見つかる心配もないはず。
「にしてもまひろって、なんか中学生みたいだよなー」
「なっ」
「背、あんま高くないし、童顔だし」
「もう!人が気にしてる事を」
如月くんは悪戯っ子みたいな顔をして笑った。
かと思ったら……。
「でも、正直さぁ」