正義の味方に愛された魔女3
お仕事終了です。
今日もA市の駅前にあるショッピングモールに寄りたいな。
隼人さんにはあの辺であれから三回会いましたよ。
絶対私が先に気付いてる筈なのに、ちゃんと近づいてきてくれて挨拶してくれるんです。
明るくて話しやすくて、憧れてるのバレバレだから優しくしてくれるし、イケメンだし…。
もー素敵過ぎるんですよ!
目の保養、と言いつつ、実はかなり好きになっちゃってます。
隼人さんの彼女なら、綺麗な大人女子でなければ釣り合わないのに。
……告白する前にバレバレで玉砕ですよねー。
さぁて、あとちょっとで駅前の通りに出ます。何事もなく……。
「うっ……ぎゃーーー!!」
後ろからホールドされました!!
何なに何なの?変な人?さっきの、例の人だ!
急に抱きついて来ないで!
「やだぁーー!離して!離れて!くっつかないでよ気持ち悪い!!」
「き、気持ち、悪い?
ぼ、僕が…僕が気持ち悪いの?」
おや、少し力が緩みました、ね。
すかさず逃げ……
やっ!今度は前から来ましたー!
「やめてよ!抱きつかないで!やーーーっ!」