正義の味方に愛された魔女3
それは、隼人と沙耶ちゃんのツーショット……。
ご丁寧に同じのを二枚プリントしたのね。
こんなのいつ撮ったの?すごくいい雰囲気で、彼女が彼氏を見上げて笑いあってるよ。
これも龍二の愛情で撮ったのね。
「わぁ、いいね!龍二写すの上手い。二人にあげてもいい?」
「そう思ってさ。気が利くだろ?それに、いい腕だろ?……まぁ偶然だけど。
なぁ、アイツら、俺達の逆バージョンなんだよな。
お似合いってやつだよな?」
「そうだね。まだ、隼人は慎重になりすぎてるみたいだけどね。それくらいがちょうどいいのよ。うん」
「それだけ大切だから。だろ?
画像見ながら思ったんだけどな……、
俺たち4人は、それぞれベストパートナーに出会えた幸運な人間だよな…。
百合も隼人も、力を与えられたことで人とは違う苦しい思いを味わった。
でも、用意されていたんだよ。
苦しんだり悩んだりした後に必ず出会えるようにしてくれていた。
魔女でも悪魔でもへっちゃらな、無謀な相手をさ」
「沙耶ちゃんは純粋で素直で…天然だからね……ふふ」
「それで、俺は単純だし。
な?ピッタリなんだよこの二組。
百合をこの世に送り出した時から計画されていたんだと思うよ。
『神様からのプレゼント』は、百合を通して4人とも幸せになるようにしてくれていたんだ」
「龍二、ベストパートナーに私を選んでくれて、ありがとう。
私ね、私達と隼人達が4人で居るときのみんなの心を視るのが一番好きだな…」
「色ボケの真っピンクじゃないだろうな?」
「そんな色じゃないよ。何だか龍二が言うといやらしく聞こえる…」
「俺がエロくなるのは百合限定だから心配するな。
愛してるよ、ずっと」
龍二は一日一回以上、必ず私を抱きしめる。
それは心を余すこと無く伝えたいときに自然に出る癖で、
私は彼の腕の中で、どんな時よりも安心していられる。
私の頼れる正義の味方はイケメンのアラフォーエロ男。
悪魔のアラサーエロ男には天然のピュアな天使がついている。
ベストパートナーに出会えた幸運な二組は、
これからも心の繋がりを深めながら、理解しあって暮らしていけるに違いない。
私が視た4人で居るときのみんなの心は、
一つの大きなバルーンの中に浮かぶ
光る四葉のクローバー。
大きさの違う4枚の葉っぱが、お互いに寄り添いあって
虹色の四重奏を奏でている様に視えている……。
【完】
ご丁寧に同じのを二枚プリントしたのね。
こんなのいつ撮ったの?すごくいい雰囲気で、彼女が彼氏を見上げて笑いあってるよ。
これも龍二の愛情で撮ったのね。
「わぁ、いいね!龍二写すの上手い。二人にあげてもいい?」
「そう思ってさ。気が利くだろ?それに、いい腕だろ?……まぁ偶然だけど。
なぁ、アイツら、俺達の逆バージョンなんだよな。
お似合いってやつだよな?」
「そうだね。まだ、隼人は慎重になりすぎてるみたいだけどね。それくらいがちょうどいいのよ。うん」
「それだけ大切だから。だろ?
画像見ながら思ったんだけどな……、
俺たち4人は、それぞれベストパートナーに出会えた幸運な人間だよな…。
百合も隼人も、力を与えられたことで人とは違う苦しい思いを味わった。
でも、用意されていたんだよ。
苦しんだり悩んだりした後に必ず出会えるようにしてくれていた。
魔女でも悪魔でもへっちゃらな、無謀な相手をさ」
「沙耶ちゃんは純粋で素直で…天然だからね……ふふ」
「それで、俺は単純だし。
な?ピッタリなんだよこの二組。
百合をこの世に送り出した時から計画されていたんだと思うよ。
『神様からのプレゼント』は、百合を通して4人とも幸せになるようにしてくれていたんだ」
「龍二、ベストパートナーに私を選んでくれて、ありがとう。
私ね、私達と隼人達が4人で居るときのみんなの心を視るのが一番好きだな…」
「色ボケの真っピンクじゃないだろうな?」
「そんな色じゃないよ。何だか龍二が言うといやらしく聞こえる…」
「俺がエロくなるのは百合限定だから心配するな。
愛してるよ、ずっと」
龍二は一日一回以上、必ず私を抱きしめる。
それは心を余すこと無く伝えたいときに自然に出る癖で、
私は彼の腕の中で、どんな時よりも安心していられる。
私の頼れる正義の味方はイケメンのアラフォーエロ男。
悪魔のアラサーエロ男には天然のピュアな天使がついている。
ベストパートナーに出会えた幸運な二組は、
これからも心の繋がりを深めながら、理解しあって暮らしていけるに違いない。
私が視た4人で居るときのみんなの心は、
一つの大きなバルーンの中に浮かぶ
光る四葉のクローバー。
大きさの違う4枚の葉っぱが、お互いに寄り添いあって
虹色の四重奏を奏でている様に視えている……。
【完】