それでも君が
榊原さんは若いときに結婚して、10年目にしてやっと産まれた三つ子の良きパパ。
デブのくせに奥さんが美人で、いつもいじられる側だったのに…。
涼しい顔してここぞとばかりに いじり倒すつもりだろう。


「親が泣きますねー」
「おいリアル過ぎるからやめろよ!」
「いや、俺が親なら泣きますもんねー」
「俺も子供達がそんな年になって恋人に振られたって効いたら落胆するな」


「え、そう言うもん…?」
「だってそうでしょ。
斎藤さん一人っ子でしょ?
結婚しなかったら孫見れませんよ?
親たるもの、やっぱり孫の一人くらいは見たいでしょ?」
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