課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜
なのに、なんでだろう。
酔っていたので、記憶は曖昧なのだが。
その先輩の寿退社の祝いのとき、カラオケに行って、雅喜の隣になった。
最初は今と同じように緊張していたのだが、段々酒も入ってきて、司会進行をしていた同じ課の男の子が、盛り上げるのが異様にうまくて、テンションが高くなっていた。
お手洗いに行って戻ってきたとき、ちょうど同じように戻ってきていた雅喜と一緒になって。
何故だかわからないが、壁の絵を見て、話し込み、結構盛り上がった。
あ、初めて、この人の笑った顔を見た、と思ったのは覚えている。
で、どういう間違いなのか。
帰りに駅まで歩く道。
気がついたら、自分と課長しか居なくて。
あまり人気のない細い通りで、線路沿いの金網に課長が手をかけて。
なんだかわからないが、キスしていた。
でも、翌日からはいつも通りの雅喜だったので、夢だったのかな、とも思ったのだが。
そのとき、後ろ頭に当たった金網の冷たさも、雅喜の唇の温かさも、全部覚えているので。
夢じゃない可能性が高いのだが 追求するのが怖いし、したくない。
まあ、本当だったとしても、課長もなにかの弾みだったんだろう。
そう思うことにしていた。
酔っていたので、記憶は曖昧なのだが。
その先輩の寿退社の祝いのとき、カラオケに行って、雅喜の隣になった。
最初は今と同じように緊張していたのだが、段々酒も入ってきて、司会進行をしていた同じ課の男の子が、盛り上げるのが異様にうまくて、テンションが高くなっていた。
お手洗いに行って戻ってきたとき、ちょうど同じように戻ってきていた雅喜と一緒になって。
何故だかわからないが、壁の絵を見て、話し込み、結構盛り上がった。
あ、初めて、この人の笑った顔を見た、と思ったのは覚えている。
で、どういう間違いなのか。
帰りに駅まで歩く道。
気がついたら、自分と課長しか居なくて。
あまり人気のない細い通りで、線路沿いの金網に課長が手をかけて。
なんだかわからないが、キスしていた。
でも、翌日からはいつも通りの雅喜だったので、夢だったのかな、とも思ったのだが。
そのとき、後ろ頭に当たった金網の冷たさも、雅喜の唇の温かさも、全部覚えているので。
夢じゃない可能性が高いのだが 追求するのが怖いし、したくない。
まあ、本当だったとしても、課長もなにかの弾みだったんだろう。
そう思うことにしていた。