恋するサクラ
告白
ランチは近くのおそば屋さんだった。
なんと ここは、最初に桜茶が出てくる。
いい店知ってるんだなあ。
おそばを食べていると、恭吾さんが私をじっと見た。
「やっぱり……あの時の人ですよね、森野さん」
「え?あの時って?」
「朝急いで走っていて、誰かとぶつかったことありませんか?」
わ!覚えてたんだ!
「あ、あります」
「それ、僕なんです!」
し、知ってます。
「わあ、すごいななんだか。あの時も、パンをくわえた女の人と、曲がり角でぶつかるなんて、少女マンガみたいだなって思っていたんですよ」
「わ、私も思っていました」
「え?じゃあ、僕だってわかっていました?」
「な、なんとなく、そうじゃないかな~って」
そんな目をキラキラさせて、言われちゃうと、ホントに勘違いするからっ