恋するサクラ
お母さんは案の定「そろそろ結婚とかどうなの」的な話を振ってくる。
「付き合ってる人いるから」
とかいうと、根掘り葉掘り聞いてくるし。
まだ、何も言うまい。
その日の夜、恭吾さんとラインした。
『家で森野の話したんだ。イラストも見せたし』
『え?そうなの?』
『ダメだった?』
『だめじゃないけど』
『うちの母ちゃん喜んでたよ』
『え?そうなんだ』
『嫁に来たらサクラサクラだって!受験の神さまみたいだねって』
『そ、そう』
『次はぜひ顔が見たいって』
『そうだね』
受験の神さまって……
絶対心の中で大爆笑なんじゃないのーそれ!
なんでこの人こういうこと平気で言うんだろ。
私の気も知らないで。
ていうか、恭吾さんが結婚をほのめかすとき、私が避けているのばれてる感じがする。
いっそ、恭吾さんが森野恭吾になってくれればいいのに、「佐倉」って名字をこよなく愛する恭吾さんに、口が裂けても言えない。
ほんとにもう!
バルコニーで、あなたはなんで佐倉なのーって叫んじゃうよ!
「付き合ってる人いるから」
とかいうと、根掘り葉掘り聞いてくるし。
まだ、何も言うまい。
その日の夜、恭吾さんとラインした。
『家で森野の話したんだ。イラストも見せたし』
『え?そうなの?』
『ダメだった?』
『だめじゃないけど』
『うちの母ちゃん喜んでたよ』
『え?そうなんだ』
『嫁に来たらサクラサクラだって!受験の神さまみたいだねって』
『そ、そう』
『次はぜひ顔が見たいって』
『そうだね』
受験の神さまって……
絶対心の中で大爆笑なんじゃないのーそれ!
なんでこの人こういうこと平気で言うんだろ。
私の気も知らないで。
ていうか、恭吾さんが結婚をほのめかすとき、私が避けているのばれてる感じがする。
いっそ、恭吾さんが森野恭吾になってくれればいいのに、「佐倉」って名字をこよなく愛する恭吾さんに、口が裂けても言えない。
ほんとにもう!
バルコニーで、あなたはなんで佐倉なのーって叫んじゃうよ!