好きって伝えさせて
7章 琴羽
わかったらわかったで恥ずかしい…。
「え!?
ちょ、響、顔あっか!
あー!もしかして、気になる人いるんだー!
もー誰だよ~!」
「……。」
「って無視!?ひどーい!」
「はいはい、ごめんね。」
むぅーと言わんばかりに拗ねた琴羽をなだねるのは得意だ。
「で、もう教室、誰もいないよ?部活行こ。」
そう、話題を変えれば単純な琴羽は流される。
…そう、あの話題は終わったんだが…
「ねぇ、部活の話に話題、持っていった?」
ばればれでした。