好きって伝えさせて
ドタドタッ
キィ…
シーーーン…
はい、最悪です。
吹奏楽部員、ほとんどが覗き見&盗聴してました。
「…鈴菜、通報しよっか」
そういって僕が携帯を出すと
「えー、ひどいなぁ、琴羽様が温かく見守ってあげたんじゃないか。」
「…どうせ興味本位でしょ」
「うっ…」
「まぁまぁ、ここはお祝いっしょ?」
「蓮大…ばらしたな。」
「え、知らないっすよ?」
「とぼけるなぁーーー!」
「あら、照れ隠し?部長かっわいー!
あ、彼女まで真っ赤っか。」
「ーーーー!琴羽先輩、からかわないでくださいよ!」
「琴羽、竜とらぶらぶしときなさい。」
「っな!」
『え!?副部長も!?』
部員から歓声が。
…琴羽、赤面早すぎ。
『今日はおいわいだぁーー!!!』
『きゃー』
という声があちこちで聞こえる。
「すとーーっぷ!
とりあえず、今日も部活だよ!
はい、準備して!」
「お、響、仕切れんじゃん。」
「…当たり前でしょ。僕、新部長だし。
あ、あと、鈴菜の彼氏だしね。」