生きたい。
そしてついに別れの時。
「じゃーな、美波。
またな。」
「うん…。またね。」
……………どうしよう。
言えてないよ……………。
「そんな暗くなんなよ。
帰ってきたらまた会えるだろ。」
「……………うん、そうだね。
ねぇ、湊。
私のことずっと好きでいてね?」
「ばーか。当たり前。
前も言ったろ。」
「うん、そうだね。
ごめんね。」
「変なやつ。
じゃあまたな。」
「うん、ばいばい。」
そして湊は帰っていった。
いつも通り、ね…。
私は見えなくなるまで湊の背中を見送った。
そして部屋に入り、涙が溢れてきたんだ。