生きたい。



そして病室へと戻ってきた私たち。

由茉と出会ってから車椅子は封印。

由茉と一緒に歩きたいから。


「由茉って日本のどこにすんでるの?」


「首都、東京です。」


「え、私も!

え、どこ?」


「私子供の頃日本を出たから

住所とかわからないんだ~。


桜大学ってわかる?」


「うん!」


近いし。


「あそこのすぐ近く。

歩いて10分くらい。」



「……………え?嘘…。

私もそのすぐ近くだよ?」


「え!ほんと?

じゃあ日本に帰ってもすぐ遊べるね!」


「ね!

もしかしたら中学とか

一緒だったのかな~。」


「かもね。

幼稚園は桜大付属のとこいってたよ。」


「私はそこじゃないや~。」


あそこの園服可愛いんだよね。

でも私たちはみんな違うや…。


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