生きたい。
「美波、おはよ。
あんま無理すんなよ?すげー走ってたじゃん。」
「あれ、見てたの?」
「まーな。」
私は湊のとなりに座る。
湊のとなりは私の指定席だ。
「爽たちはまだ?」
「まだ。」
そこに私の幼馴染みの颯が来た。
「おはよ。
美波、おばさんから。」
「あ、体操着。
そういえば忘れてたぁ…。」
「おばさん俺んちに慌ててきてたよ。」
「はは、ごめんね。」
颯とは家が隣同士で、典型的な幼馴染みなんだ。
そしてそんな颯にも今は彼女がいる。
お互い大人になったね。
彼氏彼女がいても一緒にいられる颯は
最高の幼馴染みだ。