生きたい。
由茉。
全部由茉のおかげだからね。
由茉がいてくれてよかった。
由茉と同じところで生まれて
由茉と同じ部屋になって
由茉と過ごした時間、
私とって全てが必然だったんだよ。
奇跡だなんて思わないよ。
この世に運命というものがあるなら
私がこの病気になったのも
私がここに来たのも
由茉と出会ったのも
全部、運命だったんだよね?
そう考えたら死ぬのも
全然悪くないよ。
ごめんね。
こんなこといったら由茉に怒られるね。
ねぇ、神様。
私、この命に悔いはないから
だからどうか、由茉は助けてね。
あの子、まだ走ったこともないんだよ。
今死んだら、生まれてきてよかったって
胸張れないよ。
だから神様、お願い。
由茉を助けて。