生きたい。
約束。
由茉が助かってから何日たっただろう。
寝ることしかできない私は
生きてる心地がしなかった。
「美波、ごめんね。
ちょっと日本に戻るね。
でもすぐ戻るから。」
「お母さん、いいよ。
私今日はちょっと元気だし。」
「ごめんね、じゃあすぐ戻るから。」
「あ、ちょっと待って?」
「なに?」
「湊は…もう来てない?」
「もう姿を見かけないって。」
「そう…。」
私のことなんかもう忘れちゃったのかな…。
……………これでいいんだよ。
私はもうきっと湊に会えないから。
これでいいんだよね。
「由茉をつれてきて。」
「わかった。」