愛しの姫
そして、ライラは言いました。

「ティナ、私達ももう終わりね・・・
お父様もお母様もいない・・・
城の生き残りも私達だけ・・・
お父様は生きろとおっしゃったけど、もう無理よ・・・
敵に捕まるくらいなら、自ら命を絶つわ」

「ライラ様!それは、なりませぬ!
ライラ様は、唯一の生き残りなのです!
ライラ様が死んでしまっては、誰がこの国の国民を守るのです!!王様が愛していた国民を!!」




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