愛しの姫
そこには、深紅の血のような瞳とまるで太陽の光を集めたような見事な金髪をした隣国の王子、レオンが冷酷な笑みを浮かべ、立っていた。

そして、その後ろには、グラッツィアの者共が立っていた。

「ライラ様っ!」

ライラをかばうようにティナが前に飛び出した。

「うっ・・・」

「ティナっ!」

ティナは、兵士によってお腹を殴られ気絶した。

そして、レオンは冷たく笑いながらライラに近づいた。

「っっ・・・!近寄らないで!
近寄ったらこの剣で刺すわよっ!」

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