世界を敵にまわしても
「ところで、なんか用だった?」



真中君が口を開く。



「ああそうね。あそこにいる背の高い男について調べに来たんだけど、あんた達知り合いならなんか教えてよ」



ちょっとエミ! 



いきなり核心を突かないでよ!



「えー、何よ。
誰か高塚のことラブなわけ?」



楽しそうな真中君の言葉に思わず、



「高塚君って名前なんですか!?」



叫んだ後、ハッとした。エミとユウちゃんが笑いをこらえている。



やっちゃった……。


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